ブログ
ブログ
こんにちは。東京都江東区木場(門前仲町・東陽町の深川エリア)の歯医者、こうとうデンタルオフィス木場の保育士、酒井梨乃です。本日は「口腔ケア邁進士」有資格者の視点からのブログです。
本日はお年を召した方々の口腔ケアの重要性についてのブログです。お若い方は、ご自分の親御様、祖父母様世代への対策として、読み進めていただければ幸いです。
ご存じのとおり、食べるという行為は、手指・舌・顔の筋肉を使用します。また食事を味わって食べることから、喜びや満足感を得られ、心の健康も保てます。私たちは、皆さまがそんな健康な生涯を作っていく手助けをしたい一心で、日々治療を行っています。
「残っている歯の本数」
と
「閉じこもりのなりやすさ」
65~74歳
20本以上
基準値1
19本以下(入れ歯使用)
1.39倍
19本以下(入れ歯不使用)
1.78倍
75歳以上
20本以上
基準値1
19本以下(入れ歯使用)
1.40倍
19本以下(入れ歯不使用)
1.47倍
閉じこもり以外にも、認知症や脂肪のリスク率が高まる研究結果も出ています。歯を健康に保つことが、どれだけ健康寿命に影響を与えるか、お伝えで来たでしょうか。
では実際の口腔ケアと、閉じこもり以外のリスクも見ていきましょう。
口腔ケアとは
そこで大切なのが口腔ケアです。
🙂 口腔→口からのどまでの空洞部分
🙂 口腔ケア→口腔内を衛生的に保ち、口の機能を高めるケア
🙂 口腔ケアの目的→最期まで自分の口から食べられるようにすること。
口腔ケアを怠ると
全身機能の低下が進み、QOL(生活の質)も低下します。
(出典:キャリカレ)
オーラルフレイルについて
口腔やそのまわりの筋肉の衰え、歯の喪失や舌の運動能力の低下、唾液分泌量の減少など、加齢とともに様々な変化が生じます。そうなると「以前より嚙みづらい」「水分でむせる」「活舌が悪くなった」等の症状が現れてきます。
歳とともに歯の土台の歯槽骨ももろくなります。歯周病などで歯を失ったままでいると、歯槽骨やあごの骨がしだいに細くなり、噛む力が低下することもあります。
こうした口腔機能の低下を「オーラルフレイル」と呼び、全身の虚弱状態であるフレイル(以下に詳細記載)のひとつとして注目を集めています。
オーラルフレイルを
放っておくと
😥 低栄養に陥りやすく、全身の筋力低下やADL(日常生活動作)が低下
😥 汚れがたまり、口臭が発生
😥 日々の食事の楽しみが失われ、意欲や活力が減少
😥 会話がおっくうになり、コミュニケーションに影響
つまり、オーラルフレイルは、以下にまとめるサルコペニアや、全身のフレイルの引き金になるのです。適切な口腔ケアをおこない、オーラルフレイルを予防・改善し、口腔と全身の健康、QOLを維持することができます。
フレイル、サルコペニア、ロコモについて
高齢者の特に近年注目されているのがこちらの三点です。
サルコペニア
筋肉が減り、からだの機能が低下した状態を指します。握力が低下しているか(男性26㎏未満、女性18㎏未満)、または歩く速度が低下していて(0.8m/秒以下)、検査で筋肉量が基準より減少していることが認められると、サルコペニアと診断されます。
フレイル
加齢に伴う予備能力の低下のため、ストレスに対する回復力が低下した状態を指します。サルコペニアよりも広い範囲を含む概念で、身体的な問題のほか、認知機能の衰えなどの精神・心理的問題、独居や経済的困窮などの社会的問題などから成り、要介護状態の前段階と位置づけられています。フレイルの人はサルコペニアを合併することも多く、サルコペニアがフレイルの引き金にもなりかねません。
ロコモ
「ロコモティブシンドローム」の略で、運動器(骨・関節・筋肉・神経など運動するために必要なからだのしくみ)の障害のために移動機能の低下をきたした状態をいいます。サルコペニアはロコモの要因の一つです。
サルコペニア、フレイル、ロコモはどれも高齢者の健康を考えるうえで重要視されている概念です。サルコペニアに気をつけることは、フレイル、ロコモ対策のためにも大切です。
(参考:Nestle Health Sience Homepage)
口腔ケアのやり方についても、当院でご案内可能です。ご自身のことはもちろん、親御様や祖父母様世代のおくちの健康維持にもお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。良い一日をお過ごしください♪
一般歯科、審美歯科、ホワイトニング、虫歯治療、根幹治療、痛みの少ない治療、抜歯、予防歯科、小児歯科、歯周病治療、かぶせ物