ヒトは本当は、1歳で生まれるべき?|ブログ|江東区木場駅の歯科医院 – こうとうデンタルオフィス木場

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ヒトは本当は、1歳で生まれるべき?

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こんにちは。東京都江東区木場(門前仲町・東陽町の深川エリア)の歯科医院、こうとうデンタルオフィス木場、保育士の酒井梨乃です。

 

赤ちゃんは、食事も排泄も衛生も、何もかも大人がしなければいけませんが、それが可愛く、尊い時間でもありますよね 🙂

そんな、「何もかも周りに頼らなければいけない」状態で生まれてくることを「生理的早産」ということはご存じですか? 1900年代のスイスの生物学者、アドルフ・ポルトマンが唱えた説です。

 

 

ヒトは、ほかの動物よりも

未熟な状態で生まれてくる

牛や馬は、生まれて1時間程度で自分で立ち上がり、自分でおっぱいを飲みに行きますよね。ヒトの子どもはどうでしょう。歩くことはおろか首も座っておらず、自分からおっぱいを飲みに行くことはできません。

ポルトマンは「本来ヒトは出産後から1年間は、胎内で成熟するはずだったのではないか」との仮説を唱え、このことを「生理的早産」と呼びました。

 

なるほど、ヒトは1歳になるまで、本来はおなかの中で成熟するべきだったというのですね。確かに1歳ごろになると、平均的には二足歩行が始まったり、意思を伝えたり、手づかみ食べが始まったり、「自分で行う」ということが増えてきますよね。

 

 

なぜヒトは

生理的早産なのか?

ヒトは直立二足歩行をするため、骨盤幅と産道が狭いです。そこで脳を大きく成長させすぎてしまうと、産道を通れなくなってしまいます。その強い淘汰圧を受けたために、生理的早産が進化したと考えられています。

つまり胎児の脳が大きくなりすぎて産道の通過が不可能になる前に、未熟な状態の赤ん坊を分娩するのですね。

 

 

生まれた後に

たくさんのことを

学ばなければいけないヒト

ヒトのこの特性は、「多くのことを、出まれた後に環境や社会から学ばなければならない」ことも意味します。社会や環境の影響に依存するので、人間は常にこれらに対して「開かれて」いなければなりません。ポルトマンは、この特別な「開かれている」という能力は文化的、精神的な学習の前提条件であると述べています。

 

 

遺伝と環境

どちらが発育において

大切なのか

これは難しいテーマですよね。実際、保育士試験に出てくるような学者たちも、

「遺伝と学習が大切!」

「いや、両方大切!」

「両方の関係性が大切!」

「両方のバランスが大切!」

など様々な意見があります。あなたはどちらが大切だと思われますか?

 

 

子どもに対してのいろいろな学者の説を読み解いていくのも面白いですよ。私も保育士試験を通してたくさんの学者の考えに触れましたが、特にこの生理的早産は衝撃的でした。なるほど確かに…と思った記憶があります。

過去の学者たちの言葉から学び、子育てに生かせることもたくさんありますよ 🙂 

シュテルン、ジェンセン、ゲゼル、ワトソン、ブルーナー、ギブソン、ブロンフェンブルーナーなどが代表的です。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。良い一日をお過ごしください♪

 

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