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こんにちは。東京都江東区木場(門前仲町・東陽町の深川エリア)の歯医者、こうとうデンタルオフィス木場です。
歯医者って何度も通わないといけないから、ちょっと面倒くさい…一度で終わらせてくれたらいいのに。そう思われる方もいらしゃるのではないでしょうか。
なぜ何度も通わないといけないのか、4つの理由をご説明します。
①法律で決まっている
健康保険法などから定められている保険診療のルールがあります。このルールに忠実に行うと、一回の通院でできる治療には限りがあるのです。
これは、たくさんの方に平等に医療を提供するために仕方のないことです。
歯医者が儲けのために、通院回数を増やしているわけでは決してありません 😥
歯石取りだけなのに1回で終わらなくて、「また来週も来てください」と言われることもあります。これも保険診療のルールです。(歯肉の炎症が強いために、何度も通院する必要がある方も、もちろんいらっしゃいます)
歯石を取るにも保険上のルールがあります。
・1日で行える歯石取りは、上下のどちらか片方のみ。
・歯ぐきから上の、見える部分の歯石を取って、どのように変化したか検査をする。
・問題がなければ歯ぐきの中の歯石を取っていく。
など、治療の進め方もこの保険上のルールで決まっているのです。歯医者がそれに従わないと、国から指導が入ることもあります。
②段階的に治療するから
歯科は、医科と違いお薬をお渡しするだけで治る治療はほとんどありません。
歯を削る、仮のふたを詰める、型を取る、かぶせ物ができるのを待って出来上がったら入れる、入れたものがきちんと使えているか、数週間後にチェックする、外科的な処置をするなど、手間のかかる処置が非常に多いです。
そのため、それぞれの治療は段階を踏まないと次に進めません。
むし歯や歯周病など治療の箇所が多ければ多いほど、それだけ回数や時間が必要です。
③むし歯の進行が深いから
むし歯はいろいろな進行度合いがあります。
初期ならば1回で処置が終わることもありますが、深く神経まで達してしまっていると、かぶせ物を作る前に神経(歯髄)の処置や、神経の入っていた管(根幹)の消毒を丁寧に行う必要があります。
根幹の治療はきちんと行わないと菌が残り、再び感染し再治療や抜歯となるリスクが高まります。
複数回通院していただき、キレイにしていく必要があります。
④お口の全体の
バランスをみながら
1本ずつ治療するから
複数のむし歯が見つかったなら、一度に全部治療してくれたらいいじゃないか、そう思われるかもしれませんが、これは簡単な話ではありません。
一本のむし歯を治療するためにも、歯肉や神経組織の状況をみながら治療しなければなりません。
またむし歯の部分だけでなく、口腔内の全体の噛み合わせを考えながら治療していきます。
上下や多くの歯を一気に削ると、噛み合わせへの影響も大きくなってしまうからです。
噛み合わせがずれると、頭痛、肩こりなどの弊害が起きたり、将来、抜歯やむし歯や歯周病になるリスクも高めます。
そのため、むし歯が複数本あっても、噛み合わせやお口全体のバランスをみながら一本ずつ治療していくことが望ましいのです。
どうしても忙しくて
通院が難しいときは
そういう方もいらっしゃいますよね。
ただ、治療中の歯はとても不安定で、放置することにより、治療前よりも状態が悪くなってしまうこともあります。
また歯科の病気の特性として、自然に治ることもありません。
どうしても忙しいというときは、歯科医師、歯科衛生士にご相談ください 😉
最後に
治療の回数や費用がかかる…と悩まないで済むように、歯科医院で定期検診を行い、治療の必要がない健康なお口を目指しましょう 🙂
治療回数が長いということは、それだけ処置が必要な状態になってしまっているということです。もし定期検診にかよっていたら、防げた可能性が高いです。
定期的に歯科医院に通うだけで、お口の病気になる確率はぐんと下がります 🙂
定期検診は3か月に1回、30~45分程度です。
もしこの間に病気になってしまったとしても、治療回数は少なくて済みますし、治療費も抑えられます 🙂
なんとかこの時間だけでも捻出していただければ、お口の病気だけでなく将来の健康寿命も延びますよ。
健康寿命との関係性のブログもありますので、ぜひ併せてお読みください 🙂
最後までお読みいただきありがとうございました。良い一日をお過ごしください♪
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