緊張すると口が乾くのは自然なこと|ブログ|江東区木場駅の歯科医院 – こうとうデンタルオフィス木場

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緊張すると口が乾くのは自然なこと

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こんにちは。東京都江東区木場(門前仲町・東陽町の深川エリア)の歯医者、こうとうデンタルオフィス木場でございます。

 

 

大事な発表のときに口が乾いてしまって、うまく話せなかった、そんな経験はありませんか?

 

 

緊張するとお口の中がカラカラになり、声が出にくくなったり、言葉がつかえたりすることがあります。

 

これは決して特別なことではなく、誰にでも起こるごく自然な体の反応です。

 

 

では、緊張するとなぜ唾液が減ってしまうのでしょうか?それには、私たちの体の“自律神経”の働きと“脳のストレス反応”が大きく関わっています。

 

自律神経とは、心臓の鼓動や呼吸、消化、体温調節など、私たちが意識しなくても24時間働いている神経のことです。自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つから成り、これらがバランスを取りながら体の状態を保っています。

 

緊張や不安、恐怖など、ストレスを感じると、交感神経が活発になります。交感神経は「戦うか逃げるか」といった緊張モードです。交感神経には、気管支を拡張して酸素を多く取り入れ、心拍数を上げ、筋肉を緊張させ、体を戦闘体制に整える働きがあります。

 

 

一方で、リラックスしているときには副交感神経が優位になります。副交感神経を刺激すると、唾液腺は水分の多い唾液をたくさん分泌します。

 

交感神経を刺激して出る唾液は、タンパクが多量に含まれているのですが、水分はとても少ないのです。緊張すると唾液が減る理由の1つは、この自律神経のバランスによるものです。

 

しかし、じつはこのバランスよりも、もっと直接的に唾液分泌を抑制するメカニズムもあります。それが脳のストレス反応です。脳の働きが深く関係しており、脳のストレスによって唾液の分泌を抑える信号を出します。

 

 

 

ここで水分の多い唾液を分泌する副交感神経のしくみについて少しみていきましょう。

副交感神経による唾液の分泌をコントロールしているのは脳の奥にある「延髄」の「唾液核」という場所です。たとえば味は、お口の中の味細胞から味神経を伝わって大脳で感じます。と同時に、味の情報は唾液核にも伝わります。この情報に唾液核が反応して、唾液腺に延びる副交感神経によって唾液分泌の指令を出します。味覚によって唾液反射が起きるしくみになっているのです。

 

さて、そこでストレスです。私たちが「緊張している」と思うときは、脳のいくつかの部位で「ストレス」を感じ取っています。そのストレスを感じる脳の部位からは、「抑制性ニューロン」が唾液核に向かって走っています。ニューロンとは神経細胞のことで、抑制性ニューロンはその名のとおり、働きを抑える神経です。つまり、こころのストレスがそのまま、唾液の分泌抑制という体の変化に表れるのです。

 

 

緊張でお口が乾くのは、あなたの心と体が一生懸命対応しようとしている証拠です。そのしくみを知っていれば、「またカラカラになったらどうしよう」と不安になることも減り、少しだけ心に余裕が持てるかもしれませんね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。良い一日をお過ごしください♪

 

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