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こんにちは。東京都江東区木場(門前仲町・東陽町の深川エリア)の歯医者、こうとうデンタルオフィス木場でございます。
虫歯というと、「痛い」「削る」「治療が大変」といったイメージがあるのではないでしょうか。
でも実は、ごく初期の虫歯は、適切なケアをすれば削らずに済むことがあるんです。
今回は、そんな「初期虫歯」の見た目や特徴、そして予防のポイントについてご紹介いたします。
初期虫歯について
初期虫歯とは、虫歯のごく初期段階で、歯の表面(エナメル質)が少しずつ溶け始めている状態をいいます。
専門的には「脱灰(だっかい)」と呼ばれる現象で、歯の表面からミネラル成分(カルシウムやリン)が失われていくことによって起こります。
この時点ではまだ歯に穴は開いておらず、見た目にも「白く濁った部分」がある程度で、痛みなどの自覚症状はほとんどありません。
歯科検診では「Co(シーオー)=要観察の虫歯」と記録され、治療よりも経過観察と予防ケアが重視されます。
この段階で虫歯の進行を食い止めることができれば、歯を削ることなく初期虫歯の状態を維持、もしくは歯の表面を正常に近い状態に戻せる可能性もあるため、非常に重要なサインと言えるのです。
初期虫歯を進行させないために
初期虫歯は、きちんとケアを行えば再石灰化(さいせっかいか)によって自然に修復される可能性があります。
再石灰化とは、失われたミネラル(カルシウムやリンなど)が再び歯に戻り、エナメル質が強くなっていく現象です。
この再石灰化を助けるためには、毎日のセルフケアと、定期的な歯科でのサポートがとても重要です。
具体的にどのようなことに注意をしたら良いのでしょうか。
①フッ素を歯に供給する
フッ素には、エナメル質を強化し、再石灰化を促進する働きがあります。
以下の方法で日常的に取り入れましょう。
フッ素入り歯みがき粉を使いましょう(できれば950ppm以上)
歯みがきの後は、少量の水で1回だけ軽くゆすぎましょう
②丁寧な歯みがきとデンタルフロスの使用
歯の表面にプラーク(歯垢)が残っていると、口の中は酸性に傾きやすくなり、再石灰化が進みにくくなります。
歯と歯の間、奥歯の溝、歯と歯ぐきの境目は特に丁寧にみがきましょう
フロスや歯間ブラシを使って、歯の間の汚れも除去しましょう
毎食後&寝る前の歯みがきを習慣にしましょう
③唾液の力を味方に
唾液には、口の中を中性に戻したり、ミネラルを補給したりする「天然の再石灰化システム」が備わっています。
よく噛んで食べましょう(唾液の分泌が増えます)
キシリトールガムを取り入れるのも効果的です
④間食の回数・タイミングに注意
口の中が酸性になるのは、飲食をするたびに起こります。
特に甘い物や酸性の飲み物をだらだらと摂取すると、歯の修復(再石灰化)をする時間が足りなくなってしまいます。
間食は1日1〜2回までにしましょう
甘い物を摂ったあとは、早めにうがいや歯みがきをしましょう
⑤定期的な歯科検診を受ける
初期虫歯は見た目の変化が小さく、自分では気づきにくいことも多いため、プロによるチェックがとても重要です。
虫歯の早期発見・予防だけでなく、フッ素塗布やクリーニングなどのケアを受けることで、初期虫歯の進行をしっかりと抑えることができます。
初期虫歯は、「治療しないで済むかもしれない虫歯」です。
そのチャンスを逃さないためにも、毎日のケアと定期的なチェックで、歯を健康な状態に保ちましょう。
「これって初期虫歯かな?」と気になることがあれば、いつでもご相談くださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。良い一日をお過ごしください♪
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