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「毎日ちゃんと磨いているのに、また虫歯になった。」
「歯医者で“磨けていませんね”と言われると落ち込む。」
「強く磨いてるのに、汚れが残る理由が分からない…。」
江東区木場エリアでは、こうした「磨いているのにトラブルが続く」という相談が増え続けています。
患者さん自身は真面目にケアしている。それなのに結果が出ない。
実はこれ、大人特有の“磨いているつもり病” の典型パターンです。
これは
自分では気づけない磨き癖
道具の選び方のミスマッチ
忙しさによる時短習慣
歯ぐきや唾液の変化
などが重なり、
「磨いているのに磨けていない状態」
を作り出してしまう“仕組み”のようなもの。
この記事では、
・なぜ磨いているのに汚れが残るのか
・どこでズレが生まれるのか
・今日からどう改善できるのか
・歯科医院でしかできない予防の価値
を、専門家の視点から、分かりやすく深く解説します。

大人になるほど“自己流”が強まり、クセも固定化しやすくなります。
その結果、“磨いているつもり”=“磨けている”という錯覚が生まれます。
歯磨きは、多くの人がほぼ自動的に行っています。
この“無意識行動”こそが落とし穴。
人は毎日同じ順番・同じ角度・同じ力で磨くため、
磨けていない部分だけが永遠に残る状態が生まれます。
特に磨き残しが多いのは
奥歯の裏側
下の前歯の裏側
歯と歯ぐきの境目
歯と歯の隙間
ご自身では絶対に見えない部分ばかりです。
努力不足ではなく、 「見えない場所は意識しづらい」=人間の性質 なんです。
大人の多くが、「力を入れないと磨いた気がしない」と感じています。
しかし実際には、強く磨くほど
毛先が広がり細かい部分に入らない
歯ぐきが下がりやすくなる
知覚過敏の原因になる
露出した歯根が虫歯になりやすい
という逆効果ばかり。
つまり、
“強い力=よく磨けている”は完全な誤解。
歯ブラシは“適当に選ぶもの”ではありません。
しかし多くの大人が、
ヘッドが大きすぎる
毛が硬い
1年以上交換していない
自分の歯並びと合っていない
といった歯ブラシを使い続けています。
特にヘッドが大きいブラシは
細かいポイントに届かず、磨き残しの原因に。
一方で、毛が硬いブラシは
歯ぐきを傷つけ、さらに磨きにくくする悪循環を生みます。
朝の歯磨きは、秒速で終わらせがち。
しかし、プラーク(汚れ)は粘着性が強く、
一定の時間と適切な角度がないと落ちません。
理想は3分以上ですが、
大切なのは時間よりも
「どこを」「どの角度で」「どのくらいの圧で」磨くか。
ここを間違えると、何分磨いても結果は出ません。

こうとうデンタルオフィス木場で予防に携わる中で、
多くの患者さんに共通して見られる“磨き残しの理由”があります。
歯ブラシは、
歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目には自然には入らない構造
です。
そのため、
表面をこすって満足してしまう
本当に汚れが溜まる部分が放置される
という状態になります。
歯科医師や衛生士が最初に見るのも、まさにこの“境目”。
ここを磨けていない限り、どんなに頑張っても結果は出ません。
プラークは時間とともに成熟し、
バイオフィルムという強固な膜になります。
これは、歯ブラシでは100%落とせません。
残したままにすると
虫歯
歯ぐきの炎症
口臭
を繰り返しやすく、
“磨いているのに治らない”状態から抜け出せなくなります。
唾液の量が減ると、汚れが固まりやすくなります。
大人が“磨けているつもりでも磨けない”背景には、
体質の変化という見えにくい要因も潜んでいるのです。

ここからは、患者さん全員に必ずお伝えしている
“即効性があり、継続しやすい磨き方”を紹介します。
歯と歯ぐきの境目に対して
45度で毛先を当てるのが最も汚れが落ちやすい角度。
1日1回この角度を意識するだけで、
磨き残しが驚くほど減ります。
横に大きく動かすのではなく、
5〜10mmの小さな動きで1本ずつ磨く。
速く動かす必要はありません。
むしろ速い動きは汚れを飛ばしているだけで、落としていません。
歯ブラシだけでは 約40%の汚れが残る と言われています。
特に大人は
歯の隙間が広がる
歯ぐきが下がる
歯根が露出する
ため、
歯間ケアは必須です。
毎日でなくてもいい。
“夜だけ”という現実的な回数で構いません。

家庭でのケアでは限界があります。
それを補うのが、歯科医院での専門的ケアです。
専門器具で
歯を傷つけずに汚れを除去
できます。
セルフケアとの最大の違いはここ。
プロは、
どこが磨けていないか
どんなブラシが必要か
生活習慣で何が影響しているか
一目で判別できます。
患者さん自身では一生分からないクセが、
1回で分かることも珍しくありません。
忙しい仕事、子育て、家事。
その人の生活背景に合わせた予防が必要です。
当院では、
“その人が本当に続けられる予防スタイル”
を一緒に作ります。
汚れが落ちると、息の爽快感が全く変わります。
原因が取れているから、当然トラブルも起きにくくなります。
予防の質次第で、将来の歯の本数は大きく変わる。
これは数多くの臨床で確認されている事実です。

当院では
衛生士担当制
生活背景をふまえたアドバイス
専門クリーニング
正しい磨き方の指導
道具選びのガイド
を通して、
「磨いているつもり」から「磨けている状態」へ導く予防」
を大切にしています。
患者さんの努力を否定するのではなく、
“その努力がきちんと結果に変わるようにサポートする”
ことが、私たちの役割です。
毎日磨いているのにトラブルが続くのは、
あなたが怠けているからではありません。
ただ単に、
正しい磨き方を知らなかっただけ。
今日から少し磨き方を変えるだけで、
あなたの未来の歯は確実に守れます。
木場で予防を真剣に考えたい方は、
ぜひ一度プロのケアを受けてみてください。
歯の磨き方や予防について詳しく知りたい方は、当院の
「予防歯科ページ」 も併せてご覧ください。

酒井 敏貴(さかい としき)
日本大学歯学部卒業後、日本大学歯学部附属歯科病院にて研修。
その後、都内複数の歯科医院で経験を積み、2021年に《こうとうデンタルオフィス木場》を開院。
2024年には《TOKYO DENTAL OFFICE 西新宿》を開業し、地域密着型かつ予防重視の診療スタイルを貫いています。
略歴:
2010年 日本大学歯学部卒業
2012年 日本大学歯学部附属歯科病院にて研修
2013年 都内歯科医院にて勤務
2021年 こうとうデンタルオフィス木場 開院
2024年 TOKYO DENTAL OFFICE 西新宿 開院
西新宿駅・中野坂上駅から徒歩7分。
予防・審美・矯正に注力した総合歯科医院として、都心でも質の高い診療を提供しています。
木場エリア以外にお住まいの方も、ぜひお気軽にご相談ください。
📍〒160-0023 東京都新宿区西新宿5-1-1-101(イオンフードスタイル店内2F)
📞03-6300-0908
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