がん手術にも関係する、お口の健康状況|ブログ|江東区木場駅の歯科医院 – こうとうデンタルオフィス木場

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がん手術にも関係する、お口の健康状況

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こんにちは。東京都江東区木場(門前仲町・東陽町の深川エリア)の歯医者、こうとうデンタルオフィス木場です。

がん治療にもお口の健康状況が関係すること、ご存じですか? 解説していきます。

 

手術前に

グラついた歯は

抜歯しないといけない

 

がんの手術はたいてい全身麻酔で行われます。呼吸が弱くなるので、人工呼吸器を取り付けて、呼吸をフォローします。この人工呼吸器は、チューブをお口から気管に差し込みますが、この時グラついた歯があると、折れたり抜けたりして、気管に入り窒息する可能性があるのです。そのため、グラついた歯は手術前に抜歯します。

 

手術後の肺炎の

リスクを減らします

気管チューブを通すときにお口の中が汚れていると、細菌が肺に入り込み、手術後に肺炎などの合併症を起こしてしまうことがあります。

 

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)という言葉、聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。この誤嚥性肺炎は、入れ歯の裏側やおくちの中に溜まった細菌を、誤って飲み込み、肺に取り込んでしまうことで起きます。

肺炎患者の7割が75歳以上で、そのうちの7割が誤嚥性肺炎と言われています。日本の死因ランキング6位で、死亡率は男性41.8%、女性27.9%というデータが出ています。

実際に、挿管時の細菌の誤嚥により肺炎が増えるというデータが、食道がんや頭頚部がんで報告されています。

 

全身麻酔での手術を受けられる方には、医科の医師から「あらかじめ歯科を受診し、できる限りお口を清潔にしてきてください。」とお話があることが多いです。術後の回復が順調に進むようにするためです。

放置されているむし歯や歯周ポケットは細菌の温床です。入れ歯を使っている方は入れ歯を清潔にすることも大切なことです。

 

副作用の

口内炎を抑える

口腔や咽頭のがんでお口周辺に放射線をあてたとき、ほぼすべての患者様にお口の副作用が現れます。多いのは口内炎で、7割弱の方に発症することがわかっています。この副作用による口内炎は大変つらく、ひどい方は食事はおろか水も飲めない、歯も磨けなくなります…

口内炎が出始めるピークは抗がん剤投与から1~2週間後で、この期間を乗り切れるかが、抗がん剤治療の1つのハードルとなります。

 

放射線をあてるとお口の粘膜の上層細胞が脱落し、そこから細菌が内部に入って感染と炎症を起こすため、口内炎がひどくなりやすいのです。

また抗がん剤により骨髄の働きが低下し、白血球が減ることも理由です。口内炎の細菌が血管を通って細菌がからだ中に巡り、発熱することもあります。

 

お口の細菌を減らすことが、口内炎を軽減する最大の要因です。定期的に歯科に通い、健康なお口を保ちましょう 🙂

(参照:nico)

 

どのような病気であっても、お口からチューブを入れる可能性はあります。

お口の健康を保つことは、こんな形でも寿命に関わってくるのですね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。良い一日をお過ごしください♪

 

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