噛んで離すと歯が痛いのはなぜ?歯のひびと検査で分かること|ブログ|江東区木場駅の歯科医院 – こうとうデンタルオフィス木場

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噛んで離すと歯が痛いのはなぜ?歯のひびと検査で分かること

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噛んで離すと歯が痛いのはなぜ?歯のひびと検査で分かること

食事中、奥歯で噛んだあとに力を抜くと、一瞬だけズキッとする。ところが、次のひと口では痛まない。鏡で見ても穴は見当たらず、「歯医者に行くほどなのか」と迷っていませんか。

噛むときや噛む力を抜くときの痛みには、歯のひびが関係している場合があります。ただし、同じような痛みは虫歯や詰め物の不具合、歯の根の周囲の炎症などでも起こります。痛むタイミングは診断の手がかりになりますが、それだけで原因は決まりません。

繰り返す痛みがある方は、食事ができていても早めに歯科へご連絡ください。この記事では、噛んで離すと痛む理由、ひびを調べる検査、治療を選ぶ際の考え方を、こうとうデンタルオフィス木場がご案内します。自分で硬いものを噛んで、痛みを再現しようとする必要はありません。

なお、顔の腫れや発熱を伴う場合は、その日のうちに歯科へ連絡を。口や首の腫れで息苦しい、飲み込めないといった場合は、通常の予約を待たず救急医療を利用してください。

噛んで離す瞬間に痛むのは、歯のひびが動くため?

歯の内部に及ぶひびでは、噛む力が加わったり抜けたりするときに、ひびの周囲がわずかに動くことがあります。その動きで内部の組織が刺激され、噛み込んだ瞬間だけでなく、力を抜く瞬間にも痛む場合があります。

米国歯内療法学会は、歯のひびによる痛みは出たり引いたりすることがあり、原因の歯を見つけにくい場合もあると説明しています。毎回痛むわけではないからといって、歯に問題がないとはいえません。

ただし、「離したときに痛い=ひびがある」とは限りません。噛む際の鋭い痛みは、虫歯や緩んだ詰め物、歯の内部の歯髄への損傷でも生じます。歯髄とは、神経や血管を含む組織のことです。

鏡で穴や欠けが見えなくても、詰め物の下や根の周囲までは確認できません。歯科では、痛みの出るタイミングに加え、詰め物の状態、歯髄の反応、歯を支える組織などを調べ、原因を絞っていきます。

参考:歯のひびで起こる症状と治療について(米国歯内療法学会・英語)

歯に見える細い線と、治療が必要なひびは同じとは限りません

「ひび」と聞くと、歯が今にも二つに割れそうな状態を想像するかもしれません。実際には、表面の浅い線から、歯の内部や根へ及ぶ亀裂まで、状態には幅があります。

歯の外側はエナメル質、その内側は象牙質という硬い組織でできており、中心には歯髄があります。どの部分まで影響が及んでいるかによって、痛みや必要な対応が異なります。

表面だけの線なら、すぐに削るとは限らない

エナメル質の範囲にとどまる浅い線は、痛みがなく、治療を必要としない場合があります。鏡で線を見つけたからといって、その歯をすぐに削ったり、神経を取ったりするわけではありません。

ただし、自分で見える線が浅いのか、内部まで続いているのかは、見た目だけでは判断しにくいものです。線の色や長さをスマートフォンで拡大しても、深さまでは分かりません。

歯科で浅い線と診断され、症状もなく定期観察を勧められているなら、その予定に沿って経過を見ます。新しく噛む痛みやしみる症状が加わった場合は、次の定期検診を待たずに連絡してください。

内部へ及ぶひびでは、神経と歯を支える組織も調べる

歯の内部へ達するひびでは、歯髄への刺激や感染、周囲の歯ぐき・骨への影響を調べます。見るのは線そのものだけではなく、その歯がどのような反応を示し、支える組織がどうなっているかです。

ここで「ひびがあるか」と「そのひびが痛みの原因か」を分けて考える必要があります。浅い線と別の病気が同時に存在する場合もあるため、線を見つけただけで説明を終えることはできません。

また、歯のひびは、骨折した骨のように自然につながるものではありません。痛みが引いた場合も、それだけでひびが修復されたとは判断できません。逆に、ひびが見つかっても、全てが抜歯になるわけではなく、状態に応じて観察や修復などを検討します。

レントゲンで分からないときは、何を調べるのでしょうか

「レントゲンでは大きな問題が見つからなかった」と聞くと、もう調べる方法がないように感じるかもしれません。しかし、画像で捉えやすい変化と、診察で確かめる変化は異なります。

初期の細いひびは、通常のレントゲンで明瞭に見えないことがあります。それでも画像は、虫歯、根の先や歯を支える骨の変化などを調べるために役立ちます。画像に写らないものがあるからこそ、診察で得られる情報も必要です。

検査の前に、痛んだ場面を教えてください

「右の奥だと思うけれど、上か下か分からない」「毎回ではないので、うまく説明できない」。受診するときに、痛む場所を正確に特定できている必要はありません。

歯科で役立つのは、普段の食事で何が起きているかという情報です。覚えている範囲で、次の四つを整理してみましょう。

伝えること メモの例
いつから、どのように始まったか 先週から、ときどき右の奥が痛む
何をしているときに痛むか 食事で噛んだあと、力を抜くと響く
痛みがどのくらい残るか 一瞬で引く/しばらく残る
食事以外にも症状があるか 冷たい水もしみる/何もしなくても痛む

全部を埋めようとせず、「分からない」を残して構いません。先週は硬いものだけだったのに、今日は普段の食事でも痛む、といった変化もお知らせください。

詰め物や被せ物を入れた時期、神経の治療を受けた記憶、最近硬いものを噛んだかどうかもお話しください。治療後の歯が痛む場合と、これまで大きな治療をしていない歯が痛む場合では、調べる内容が変わることがあります。

神経を取った歯でも、根の周囲には痛みを感じる組織があります。そのため「神経がないから痛むはずがない」とは考えません。該当する方は、神経を抜いた歯が痛む原因と受診の目安も併せてご覧ください。

検査ごとに、答えられる疑問が違います

こうとうデンタルオフィス木場では、初診でお話を伺い、口腔内写真・X線写真・歯周病検査などを通じてお口の状態を確認します。噛む痛みがある場合は、噛み合わせの診査なども検討します。

ひびが疑われる歯の診察でも、画像だけに頼らず複数の情報を照らし合わせます。一般に使われる検査とその役割は、次のとおりです。全てを一律に行うという意味ではありません。

診察・検査 主に調べること
歯や詰め物の観察、必要に応じた光や拡大視野での確認 欠けや線、修復物の境目に変化がないか
噛み合わせや、噛んだときの反応を調べる検査 どの部分に力がかかると症状が出るか
冷刺激などへの反応を調べる検査 歯髄の状態を考える手がかりがあるか
歯周ポケットや歯の揺れの検査 歯を支える組織に変化がないか
X線写真、必要な場合の歯科用CT 根の周囲や骨に、診断に役立つ変化がないか

一つの反応だけで結論を出すのではなく、症状の経過と複数の所見が合っているかを見ます。たとえば、痛みがあると感じる範囲と検査で反応する歯が違うときは、周囲の歯も含めた検討が必要になります。

検査中に痛みが強い、不安があるときは、遠慮なくお知らせください。普段感じている痛みと検査の刺激が同じか違うかも、言葉にできる範囲でお話しいただければ十分です。

CTを撮れば、どんなひびも分かるわけではありません

歯科用CTは立体的な情報を得られる検査ですが、細いひびを必ず描き出せるわけではありません。周囲の骨の変化などが診断の手がかりになる場合があり、撮影の必要性はほかの検査結果も踏まえて判断します。

欧州歯内療法学会の声明でも、通常の検査で判断が難しいときのCTの役割と、ひびそのものの検出には限界があることが示されています。「高性能な画像検査さえ受ければ、その場で確定する」とは限らない点を知っておきましょう。

参考:歯の亀裂・破折に関する欧州歯内療法学会の声明(2025年・英語)

その日に結論が出ないとき、聞いておきたいこと

歯の内部は詰め物などで隠れていることがあり、追加の検査や経過の観察が必要になる場合があります。内部を調べるために修復物を外すことが検討される場合もありますが、全ての歯で最初から外すわけではありません。

もし外す提案を受けたら、「何を調べるためか」「外したあとに歯をどう保護するか」「元の詰め物を使えなくなる可能性があるか」を尋ねましょう。検査の目的に加えて、その後の処置まで把握しておくと、判断しやすくなります。

経過を見る場合も、次の診察まで何となく待つのではなく、再診の時期、避けたい負担、予定を早めるべき症状を共有しておきます。原因がはっきりしない段階では、「何が分かり、何がまだ分かっていないか」を聞くことが、次の一歩につながります。

歯を残せるかは、ひびの深さだけで決まりません

治療を選ぶ際には、ひびの位置や広がり、歯髄の状態、残っている歯の量、歯周組織、噛み合わせなどを合わせて考えます。「ひびがある」という一言だけでは、必要な治療も、その後の見通しも説明しきれません。

当院の作田桜子院長は、アニメーションを用いた説明を取り入れ、治療方針や被せ物を患者さまと一緒に検討することを大切にしています。保存を希望する理由だけでなく、通院に使える時間や処置への不安もお聞かせください。詳しい経歴・資格と診療への考え方は、作田院長の医師紹介に掲載しています。

歯を保護する治療と、内部の感染を治療する処置

歯髄の状態が保たれ、修復できる歯であれば、必要に応じて詰め物や被せ物などで歯を保護する方法を検討します。目的は、欠けた部分を補ったり、噛む力に対して歯を支えたりすることです。

一方、歯髄に回復が難しい炎症や感染が生じている場合は、根管治療が必要になることがあります。これは歯の内部への処置であり、その後にどう歯を修復するかまで考える必要があります。

保護する治療を受ければ必ず進行を止められる、根管治療をすればひびそのものが消える、というわけではありません。治療後も症状や状態を見ながら、長く使えるかを評価していきます。

根管治療の内容については、木場院の虫歯・根管治療のご案内をご覧ください。

抜歯が検討される場合も、理由を聞いてから判断する

歯が大きく分かれている、根の破折や感染の状態から安定した修復が難しい、といった場合には抜歯が必要になることがあります。ただし、見えている線の長さだけで決めることはできません。

抜歯の説明を受けたときは、残すのが難しい理由、保存を試みる方法があるか、その場合に見込めることと難しいことを整理しましょう。保存を希望する気持ちと、治療を繰り返す負担の両方を伝えて構いません。

保存を試みる場合も、治療を進める中で見通しが変わる可能性があります。途中で方針を見直すのはどのような場合かも、あらかじめ尋ねておきましょう。

費用と回数は、検査・保護・最終的な修復に分けて聞く

同じ「噛むと痛い」という相談でも、必要な検査や処置は人によって異なります。初診の段階で、治療全体の金額や回数を一律には示せません。

示された費用に、検査・応急処置・経過を見るための通院・最終的な被せ物のどこまでが含まれるか確認しましょう。根管治療が加わった場合の費用や回数、仮の処置のままで過ごす期間も、予定を立てるうえで確かめたい点です。

保険が適用される範囲、選択する材料や治療内容によって別途必要になる費用についても、開始前に確かめます。金額だけを先に比べるより、「その処置で何を目指すのか」「うまくいかなかったときに次に何を検討するか」まで分かる方が、納得して選びやすくなります。

受診までは、痛むかどうかを何度も試さないでください

一瞬で痛みが引くと、「今も痛むかな」と同じ歯で噛み直したくなることがあります。しかし、硬いものや道具を使って確かめるのは避けましょう。診察で必要な検査と、自宅で繰り返し負担をかけることは別です。

受診までの食事は、あまり力をかけずに食べられるものを選び、痛む歯で強く噛まないようにします。熱すぎるもの、冷たすぎるもので痛みが出る場合は、その刺激も避けてください。長期間、反対側だけで我慢し続けるための対処ではなく、受診までの負担を減らす工夫です。

歯みがきは柔らかい歯ブラシでやさしく行い、痛む場所を強くこすったり、道具でつついたりしないようにします。鎮痛薬が必要なときは、持病や服薬中の薬を薬剤師に伝え、使用できる薬と用法・用量を確認してください。薬で痛みが和らいでも、原因の診察は必要です。

今の状態 行動の目安
診察で浅い線と判断され、無症状で定期観察中 指示された間隔で受診。新たな症状が出たら連絡する
噛むと一瞬痛む状態を繰り返す、食べ方を変えないとつらい 痛みがない日も、早めに歯科へ連絡して予約する
強い痛みで眠れない・食べられない、顔の腫れや発熱がある 当日中を目安に歯科へ連絡し、急ぎの対応を相談する
口や首の腫れで息苦しい・飲み込みにくい、目の周囲や首へ腫れが広がる 通常予約を待たず救急医療へ。呼吸困難など緊急時は119番

参考:歯痛の受診目安と、受診までの対処(英国NHS・英語)

木場での受診をお考えの方は、初診の流れと予約方法をご確認ください。強い痛みや腫れがある場合は、電話で症状をお伝えください。

木場で相談するときは、原因と治療の見通しを一緒に整理しましょう

初診は約1時間が目安です。問診票の記入などがあるため、予約時刻の15分前のご来院をお願いしています。痛みが強い場合は、予約時にその程度や腫れの有無をお知らせください。

一度の診察で分かったことと、次に調べることを説明します

当院では、検査の後、初診で分かる範囲のお口の状態と治療計画をお伝えします。詳しい結果や今後の流れについては、後日、資料を用いて説明することもあります。専門的な診察が必要と判断した場合には、医療機関をご紹介します。

その場で全ての結論が出なくても、「次は何を確認するのか」「それまでは普段どおり食事をしてよいか」を聞いておくと、帰宅後の迷いを減らせます。仕事の都合や治療への心配があれば、次回の予定を決める前にお話しください。

別の医院で「様子を見ましょう」と言われた方も

他院で治療中の方や、抜歯の説明を受けて迷っている方もご相談いただけます。診察を受けた後、当院で治療を始めるかどうかはご自身でお決めいただけます。これまでの検査や説明が分かる資料があれば、ご持参ください。以前の状態と今の症状を比べる手がかりになります。

「様子を見る」と説明されたこと自体が、誤った判断とは限りません。診察時の状態によっては経過観察が選ばれることもあります。その後に痛む回数が増えた、何もしなくても痛むようになったなどの変化があれば、改めて歯科へ連絡しましょう。

予約時の説明は、たとえば「右の奥歯が、食事で噛んで離すときに痛みます。毎回ではありませんが、繰り返しています」で十分です。病名を調べてからでなくても、痛む歯が分からなくても受診できます。

こうとうデンタルオフィス木場は、東京メトロ東西線・木場駅から徒歩1分、江東区木場5-2-5 阿部ビル2階にあります。噛むたびに歯を気にしながら食べている方は、その状態をお聞かせください。

ご予約・受診のご相談:03-5809-8566